「地形」に接する開拓地や都市から「資源」を得ることができます。資源を支払って、街道、開拓地、都市の建設や、発展カードを購入することができます。
異なる5種類の資源があります。耕作地からは「小麦(麦)」、丘陵からは「レンガ(土)」、牧草地からは「羊毛(羊)」、山脈からは「鉱石(鉄)」、森林からは「木材(木)」です。
地形タイルからの産出物は、資源カードとして受け取ります。
得られる資源は、各プレイヤーが手番の初めに振るサイコロの目で決まります。
サイコロを振り、地形タイル上の数値が出た場合、それに接する開拓地や都市から資源を受け取ります。(例外:→盗賊)
「港」では、より有利な条件で交易ができます。港を利用するには、港に接した海沿いの交差点に、開拓地を建設する必要があります。(→海外貿易)
「砂漠」は、資源を産出しない唯一の土地です。砂漠の住民「盗賊」はゲーム開始時、砂漠にいます。砂漠に隣接した開拓地や都市は、砂漠以外の地形に接する場合に比べて、得られる資源は少なくなります。
地形が「海(海フレーム)」に接している場合、これを「海岸」と呼びます。海岸に沿って街道を敷設できます。海岸沿いの交差点では、開拓地の建設や都市へのアップグレードができます。海岸沿いの開拓地や都市では1つまたは2つの地形としか接しないため資源の産出は少なくなりますが、より有利な条件で資源の交換ができる港での海外貿易ができます。
「道」は地形と地形の境界を示します(図の黒矢印が指す部分)。
地形の境界線に沿って、道はつくられており、道1本につき「街道」を1本敷設できます。道の先には、3つの地形の交差点があります。
3つの地形が接する地点が「交差点」です(図の白丸部分)。
開拓地は交差点にのみ建設できます。
開拓地や都市の(資源の産出ができる)影響力は、交差点に接する3つの領地まで及びます。
18枚の「数値トークン」には、2から12の数値が記されています。数値2と数値12は1枚ずつしかありません。数値7はありません。
出目が多ければ多いほど、その目の資源を得る回数は増えます(図の「目の出る確率」を参照)。数値6と数値8は一番よく出る目です。
トークンの裏に書かれたアルファベットは初期配置のときにのみ使用します(→セットアップ:初期配置)
ゲーム開始時、盗賊は砂漠にいます。サイコロで7が出るか、「騎士」カードを使った場合にのみ移動させます。
盗賊を他の地形に移動させると、盗賊が移動先の地形で資源の産出を妨害します。
盗賊がいる限り、その狙われた地形に接する開拓地や都市からは、資源を受け取ることはできません。黄(もしくは緑)のプレイヤーがサイコロで7を出した場合、このプレイヤーは盗賊を移動させなければならない。耕作地にいた盗賊を数値4のトークンが 置かれた丘陵に移動させます。これによって、開拓地A、Bの所有者は「土」資源は受け取れなくなります。サイコロで7を出すか、騎士カードを使って盗賊を 移動させるまで、この状況は続きます。7を出したことによってさらにこのプレイヤーは、開拓地A、Bの所有者のだれか一人の資源カード1枚をランダムに選 び取ります。
「建設コストカード」には、建設できるものと、それに必要な資源が示されています。建設コストを支払う場合、必要な資源カードを場に戻し、開拓地の建設や街道の敷設、開拓地から都市へのアップグレードや発展カードの購入を行います。
7の目が出た場合、どのプレイヤーも資源は受け取れません。
そのかわりに、以下のことを行います。
(1)各プレイヤーは手持ちの資源カードを数えます。7枚より多い(つまり8枚以上)持っているプレイヤーは、半数のカードを選んで場に戻します。手持ちのカードが奇数枚だった場合、切り捨てで計算します(9枚持っていた場合は、4枚を場に戻します)。
7を出したプレイヤーAの手持ちカードは6枚だけ。プレイヤーBは8枚でプレイヤーCは11枚。この場合、Bは4枚、Cは(切り捨てで)5枚を場に戻します。
(2)次に、(7を出した手番中のプレイヤーは)盗賊を、今いる地形から別の地形の数値トークン上(または砂漠)に盗賊を移動させます。盗賊は他の地形のトークンに移動するまで、この地形での資源の産出を妨害します。
(3)資源カードを山に戻した後は、移動先の地形に開拓地や都市が接しているプレイヤーから、資源カードを1枚ランダムに選んで盗むことができます。該当するプレイヤーが複数いる場合、そのうちの1人を選びます。
盗賊は必ず移動させます。移動させないで同じ場所に置いておくことはできません。
盗賊を移動させた後は、交易フェーズからゲームを再開します。
→騎士カード(ソルジャーカード)を参照
手番になると、サイコロを振って資源を得ます。サイコロの目でどの地形の資源かが決まります。サイコロの目に対応する地形タイルは2枚ずつありますが、2と12は1枚ずつしかありません。
出目で示された地形に接する開拓地や都市をもつプレイヤーは、その地形の産出物(=資源カード)を受け取ります。受け取る資源カードは、開拓地1つにつき1枚、都市1つにつき2枚です。
青のプレイヤーの出目は4。青の開拓地Aは数値4の耕作地に接しているので、資源カード「羊」を手に入れます。開拓地Aが都市だった場合は、「羊」が2枚手に入ります。赤のプレイヤーは開拓地Bを持ち、数値4の地形タイル「山脈」「牧草地」の2枚に接しています。この場合、赤のプレイヤーは鉄1枚と羊1枚を場の山から受け取ります。
ゲームの進行中、場の山の資源カードが足りなくなる場合があります。資源カードが、資源を産出したプレイヤー全員に行き渡らない場合、どのプレイヤーも資源を得ることはできません。他の種類の産出物には影響ありません。
サイコロを振って資源を得たあと、資源カードを他のプレイヤーと交換(国内貿易)または、銀行で交換(海外貿易)できます。
手番中に交渉をしないつもりなら、どのプレイヤーも交渉はできません。
手番中は他のプレイヤーと交渉ができますが、手番外のときは、手番中のプレイヤーに交渉相手として選ばれたときに限られます。
手番外のときは、銀行での交換はできません。資源カードを捨てる(場の山に戻す)ことはできません。
資源カードがあれば、何度でも交渉ができます。発展カード(チャンスカード)を交渉で交換することはできません。
同じ種類の資源カードを含んだ交換もできません(例、羊2を羊1に交換することはできない)。
手番中で、サイコロを振り資源を得たあとは、他のプレイヤーと資源の交易ができます(これを「国内貿易」と呼びます)。どの資源カードで交換するかなど、手番プレイヤーの交易条件で他のプレイヤーと交渉します。
交易は何度でも、1枚のカードでも複数枚のカードでもできますが、資源カードの譲渡はできません(例、0枚のカードを出して、1枚以上のカードと交換)
交渉には、かならず手番中のプレイヤーが参加していなければなりません。他のプレイヤー間での交易はできません。
Aさんは自分の手番で、街道を敷設するには土が1つ足りない状況。木2枚と鉄3枚を持っている。Aさんは「鉄を1枚出すので、土1枚と、どなたか交換してくれませんか?」Bさんは「鉄を3枚くれるなら、土を出すわ」と返事をすると、Cさんが「木1枚と鉄1枚をくれるならいいよ」と割って入ります。AさんはCさんの申し出を受けて、木1枚と鉄1枚を渡して、土1枚に交換します。※Aさんの手番中なので、BさんはCさんとの交渉はできません。
手番のプレイヤーは、交易フェーズで交渉相手なしでも、「海外貿易」を使って資源貿易ができます。
一番簡単(ですが、不利)な交易は、「4:1交換」です。同じ種類の資源カード4枚を場に戻すことによって、場の山から1枚(別の種類の)資源カードと交換できます。港用地に開拓地や都市を建てていなくても4:1交換ならできます。だれも交渉に応じてくれないのなら、この方法があるということですね…
鉄4枚を場に戻して木1枚に交換する場合。常識的に考えて、まず最初に試みるべきなのは、交換比率がより有利な、他のプレイヤーとの交渉(=国内貿易)でしょう。
港用地に開拓地か都市を建設すると、より効率的に交易が行えます。港用地は2種類あります。
一般港(3:1交換):交易フェーズで、同じ種類の資源カード3枚を他の種類の資源カード1枚に交換できます。
赤のプレイヤーが、一般港に開拓地を建設すると、例えば、麦3枚を羊1枚へと交換できます。
専門港(2:1交換):資源の種類ごとに専門港(各資源の記号がついています)が1つずつあります。頻繁に利用するためには、どの種類の専門港に開拓地や都市を建設するかが重要になります。自分の産出できる資源を確認しましょう。
港用地(港チップ)に描かれた資源の種類でのみ2:1交換ができます。他の資源を有利な比率(3:1交換)で交換することはできません。
初心者向けでは、一連の流れがより分かりやすいように「交易フェーズ」と「建設フェーズ」を、分けて行っていましたが、ゲームに慣れた方は、2つのフェーズを分けないでプレイしましょう。
サイコロを振って資源を得たあと、交易と建設の順番は自由です。交易、建設、そして交易、また建設といったことももちろんできます。港に開拓地を建設した手番中に、その港を使うこともできます。フェーズを分けないことによって、ゲームのスピードアップするでしょう。
サイコロを振り資源を得て、交易を終えたのち、「建設」を行うことができます。建設には、あらかじめ決められた組み合わせの資源カード(「建設コストカード」を参照)が必要です。使用した資源カードは、場にある各資源カードの山に戻します。建設や発展カードの購入はいくらでも行えますが、それは、交換に必要な各種資源が手元にあり、交換対象の建築物やカードの在庫がある場合に限られます。
各プレイヤーには15本の街道、5つの開拓地と4つの都市が与えられます。都市を建設する場合、開拓地を手元に戻しますが、敷設した街道と建設した都市はゲーム終了まで盤上に残ります。「建設」を終えると、左隣りのプレイヤーに手番が移動します。
→新・変更ルール:「交渉&建設を分けないで行う」
「街道」で、開拓地や都市をつなげます。道(資源タイルの辺)の上に街道を敷設します。街道を敷設しなければ、新しい開拓地を建設することはできません。街道で勝利ポイントが得られるのは、特別カード「最長交易路(ロンゲスト・ロード)」を持っているときだけです。道には1本だけ街道を敷設でき、海岸沿いにも街道はつくれます。
赤のプレイヤーが、街道を敷設したい場合、矢印記号のある道に作ることができます。どの道も、赤のプレイヤーの街道もしくは開拓地とつながっています。
開拓地(家とも呼ばれます)は勝利ポイント1点の価値があります。開拓地は(3つの地形が接する)交差点に建設します。開拓地の所有者は、接するどの地形からも産出した資源を受け取ります。
開拓地を建設するには以下の2つの条件を満たす必要があります。
(1)すでに自分が敷設した街道1本以上と接続すること
(2)「間隔ルール」を守ること
青のプレイヤーが新しい開拓地を建設したい場合、交差点Bのどれかであれば可能です。交差点Aでは「間隔ルール」が守れないため、交差点Cでは青のプレイヤーの街道が伸びていないため、開拓地を建てることはできません。
手持ちの開拓地5つをすべて建設した場合、新たに開拓地を建てる前に、そのどれか1つを都市にアップグレードする必要があります。
アップグレードすると、手元に開拓地が戻るので、それで新たな開拓地を建てることができます。
何もないところに「都市(街とも呼ばれます)」の建設はできません。建設済みの開拓地からのみ、アップグレードができます。必要な資源を支払い、開拓地を手元に戻し、その交差点に都市を建設します。
都市は1つにつき勝利ポイント2点です。サイコロの目が出た地形と接している場合、開拓地の2倍の資源(資源カード2枚)を受け取ります。
都市を建設したことによって手元に戻ってきた開拓地は、再び利用することができます。次の手番以降で、さらに開拓地を建設できます。
青のプレイヤーがサイコロを振って8の目が出ました。青は鉄を3枚受け取ります。開拓地からの産出が1枚、都市からの産出が2枚です。赤のプレイヤーは、8の地形に接した都市があるので、木を2枚受け取ります。
開拓地を都市へアップグレードしないで、ゲームに勝利するのは非常に難しいです。手持ちの開拓地は5つしかないので、開拓地の建設だけでは勝利ポイント5点にしか達しないからです。
「発展カード(チャンスカードとも呼ばれます)」には、「騎士カード」「進歩カード」「勝利ポイントカード」の3種類があります。
発展カードを購入する場合、場の山から、一番上のカードを取ります。カードは使用するまで、何のカードか他のプレイヤーには見えないようにしておきましょう。こうすれば、他のプレイヤーには何のカードなのか秘密にしておけます。
発展カードは、交易に使うことも捨てることもできません。
発展カードは手番中で1枚だけ、つまり、「騎士カード」か「進歩カード」のどちらか1枚だけを使うことができます(★勝利ポイントカードを使うこと は出来ません)。サイコロを振る前を含めいつでも使えますが、購入した手番中にその購入した発展カードを使うことはできません。
例外:購入した発展カードが勝利ポイントカードで、勝利ポイント10点になる場合は、その時点で、勝利ポイントカード(とすでに持っていればその勝利ポイントカードも)を公開してゲームに勝つことができます。
勝利ポイントカードを公開するのは、ゲーム終了時のみです。つまり、自分もしくは対戦者が勝利ポイント10点に達して、勝利宣言をしたときです。
発展カード(チャンスカード)の1種である「騎士カード」を手番中に使って、盗賊を移動させます。このとき「騎士カード」を手元で表向けにします。
盗賊を今いる場所から、トークンの置かれた他の地形へと移動させます。
次に、移動先の地形に接する開拓地や都市を所有しているプレイヤーから、資源カードを1枚盗みます。該当するプレイヤーが複数いる場合、そのうちの1人を犠牲者に選びます。騎士カードを使ったプレイヤーが盗む資源カードを1枚選ぶ際、盗まれる側はカードを裏向けのままにしておきます。盗まれる側にカードが1枚もない場合、カードは手に入りません!(ただし、対戦者の手持ちカードが何枚なのかは、いつでも尋ねることができます)
最初に3枚の騎士カードを使ったプレイヤーは、特別カード「最大騎士力(ラージェスト・アーミー)」を受け取ります。これは、勝利ポイント2点の価値があります。現時点で「最大騎士力」カードを持っているプレイヤーより、多くの騎士カードを使ったプレイヤーは、その時点でこの特別カードの所有者になります。勝利ポイント2点も同様に、新しい所有者の方に移動します。
例えば、緑のプレイヤーが、手番中に騎士カードを使って数値4の丘陵に盗賊を移動させた場合、緑は、赤もしくは青のプレイヤーから資源カードをランダムに1枚盗むことができます。
「進歩カード」は、発展カードのひとつです。進歩カードには3種類あり、各2枚ずつあります。
街道建設:このカードを使うと、資源を消費することなく2本の街道を(通常の敷設ルールに従って)、ゲーム盤上に置くことができます。
収穫:このカードを使うと、場の山から資源カードをどれでも2枚受け取ることができます。手に入れた資源カードは、今の手番から使えます。
独占:このカードを使う場合、資源を1種類、指定します。指定された資源を手元に持っている他のプレイヤーは、その資源を全て、独占カードを使ったプレイヤーに渡さなければなりません。指定の資源を対戦者が持っていない場合、渡す資源はありません。
手番中に使える発展カードは1枚だけです。
「勝利ポイントカード」は発展カードの1種で、購入(=羊1、麦1、鉄1)できます。このカードは重要な文化的功績があったことを意味しており、特定の建造物で表現されています。
勝利ポイントカードは勝利ポイント1点の価値があります。手持ちの勝利ポイントカードを公開するのは、自分を含めたプレイヤーのだれかが勝利したときだけです! 手番で勝利ポイント10点に達して勝利宣言 をするまでは、このカードは裏向きにしておきましょう。(他のプレイヤーが勝利した場合は、自分の勝利の時と同様、勝利ポイントカードを公開します)
繰り返しますが、ゲーム終了まで、勝利ポイントカードは隠しておきます。手元で裏返しに置いておくということです。裏返しの未使用カードが1、2枚あり、長い間使用されないままであれば、当然他のプレイヤーはそのカードが勝利ポイントカードだと推測するでしょう。
手番中に、最初に勝利ポイント10点に達したプレイヤーが勝利となります。
プレイヤーが得られる勝利ポイントは以下の通りです。
- 開拓地1つにつき=1点
- 都市1つにつき=2点
- 特別カード「最長交易路(ロンゲスト・ロード)」=2点
- 特別カード「最大騎士力(ラージェスト・アーミー)」=2点
- 勝利ポイントカード=1点
プレイヤーは2つの開拓地を最初に配置するので、どのプレイヤーも勝利ポイント2点で始まります。つまり、勝利ポイントがあと8点で勝ちとなります!
自分の街道を、最初に5本以上連続させたプレイヤーは、特別カード「最長交易路(ロンゲスト・ロード)」を受け取ります。この最長交易路カードは手元で表向きに置いておきます。これは、勝利ポイント2点の価値があります。
枝分かれした街道網の場合、一筆書きで書ける最長のものだけを最長交易路としてカウントします。
より長い交易路を建設したプレイヤーがあられた時点で、このプレイヤーが「最長交易路カード」の所有者になります。勝利ポイント2点も同様に手に入ります。(元の所有者は勝利ポイント2点を失うので、合計4点の変化があります!)
赤のプレイヤーは、街道7本が連なる交易路を敷設します。矢印のついている枝分かれした街道はカウントしません。赤は特別カード「最長交易路」を手に入れます。
対戦相手の街道上にある空いた交差点に開拓地を建設することで、相手の交易路を分断できます!
青のプレイヤーは(ルールに則り建設可能な)交差点Cに開拓地を建設します。これで赤の街道は2つに分裂します。赤のプレイヤーは特別カードを、青のプレイヤーに渡さなければいけません。青は、この時点で最長交易路をもち、勝利ポイント2点を加えます。
分断によって、(1)複数プレイヤーが同じ長さの最長交易路を持った場合、(2)もしくは、誰も5本以上の連続した交易路を持たなくなった 場合、最長交易路カードは誰のものでもなくなります。再び、単独で(5本以上の連なる)最長の交易路をもったプレイヤーが、このカードが所有します。
最初に3枚の騎士カードを使ったプレ イヤーは、特別カード「最大騎士力」を受け取ります。これは、勝利ポイント2点の価値があります。この最大騎士力カードは手元で表向きに置いておきます。 騎士カードを1枚でも多く使ったプレイヤーが現れた時点で、このプレイヤーが特別カードの所有者になります。勝利ポイント2点も同様に、新しい所有者の方 にカウントされます。