「カタンの開拓者」はさまざまな言語で発売されており、その訳語も複数の言い回しがされることがあります。よく使われる用語の言い換え(例、チャンスカード=発展カード)を一覧形式で用意しましたので、ご一読ください。...「訳語の言い回し」を見る
ゲーム盤となるカタン島の地形を組み立てたら「セットアップ(初期配置)」を始めましょう。
「資源カード」は種類別に5つの山に分け、ゲーム盤の横に表向けにして並べます。
各プレイヤーは色を決めたら、その色のゲームコマを手元に用意します。
- 開拓地コマ:5つ
- 都市コマ:4つ
- 街道:15本
- 建設コストカード:1枚
「発展カード(チャンスカード)」はシャッフルして「資源カード」の横に裏向けに置きます。
2枚の特別カード(「最長交易路」「最大騎士力」)とサイコロをゲーム盤の横に用意します。
「初期配置フェーズ」は2ラウンドあります。ラウンドごとに、各プレイヤーは開拓地1つと街道1本を建設します。
第1ラウンド
プレイヤーは、それぞれサイコロを振ります。出目の一番大きかったプレイヤーが一番手になり、初期配置を開始します。
開拓地を置く際は「間隔ルール」厳守です!
一番手は、自分の選んだ交差点に開拓地を1つ置き、その開拓地に接する街道を1つ置きます。続いて2番手以降は時計回り順で、開拓地1つと街道1つを置いていきます。
その後は反時計回り順で、同様に配置していきます。今度は、第1ラウンドで一番手だったプレイヤーが最後になります。
第2ラウンド
各プレイヤーが一通り最初の配置を終えたら、第1ラウンドで最後だったプレイヤーから第2ラウンドを始めます。そのプレイヤーは2つ目の開拓地と街道を置きます。
2番目の開拓地は、「間隔ルール」を守っていれば、空いているどこの交差点にでも置くことができます。最初に置いた場所とつなげる必要はありませんが、2本目の街道は2つ目の開拓地と(3方向のどれかで)必ず接するようにします。
各プレイヤーは2つ目の開拓地を置いた時点で、最初の産物を受け取ります。受け取る資源カードは2つ目の開拓地に接している各地形から1枚ずつで、場の山から取ります。
一番手(第2ラウンドでは最後のプレイヤー)がゲームを開始し、サイコロを振って資源を産出します。初期配置フェーズでのコツは「戦術」を見てください。
ゲームのおおまかな流れと、より具体的な項目を見てみましょう。
- (1)ゲーム盤を組み立てます(→セットアップ:通常ルール)
- (2)初期配置(→セットアップ:初期配置)
- (3)ゲーム開始
1番手のプレイヤーがゲームを開始します。その他のプレイヤーは時計回り順になります。
自分の手番では、3つのフェーズを順番にこなします。
手番中いつでも、1枚だけ発展カードが使えます。
手番を終えるときは、左隣りのプレイヤーにサイコロを渡します。続く次のプレイヤーも同様に3つのフェーズをこなします。
図のような初心者向けの配置でゲームを行う場合、以下のようにゲーム盤をセットします。
- 図のとおりに、海フレームを組み立てます
- 同じく、各地形を配置します
- 2つの開拓地と2本の街道を各色ごとに配置します・プレイヤーが3人の場合、赤色を省きます。
- 各プレイヤーはそれぞれ、白星マークのついている開拓地と接する地形から3つの資源を受け取ります。
最年長者がゲームの一番手です。最初の手番が始まると、サイコロを振って資源を産出します。
海フレームを組み立てます。
港の配置に少し変化を持たせたいときは、海フレームを並べる順番だけをシャッフルしましょう。以下の(2)にあるような、港をランダムには配置しません。
地形タイルを裏向けて、シャッフルします。
(1)図のように配置された海フレームの中で、地形を表向けのままランダムに置きます。
(2)次に9枚の港チップ(小さい五角形のチップで、船の絵が描かれています)を、海フレーム上の港マークの上に1つずつ重ね置いていきます。
(3)18枚の数値トークンを図のように配置します。
・トークンをアルファベット順に並べ替えます
・地形1つにつきトークンを1つ置きます。置き始めは、カタン島のカド(六角形の頂点のどれか)からです。
・アルファベット順に、トークンを地形の上に置いていきます。その際、カタン島の中央に向かって反時計回りにします。砂漠にはトークンを置きません。
選択ルールとして、初期配置を完全にランダムにもできます。地形それぞれにトークンを置きます。カタン島のカ ドから置く際、トークンの順番はランダムにします。このルールの場合、赤い数値の書かれたトークン同士が隣り合わないようにします。そのためには、トーク ンの位置を入れ替える必要が出てくるかもしれません。
砂漠にはトークンを置きません。トークンを置く際、砂漠を抜かして配置してください。
開拓地は、まだなにも置かれていない交差点にのみ建設できますが、その交差点に接した3方の交差点に開拓地や都市がない場合です。
青のプレイヤーは開拓地を建設したい。Aにはすでに開拓地があり、Bの交差点に建てることはできない。建設できるのはCの交差点のみとなる。
プレイヤーは自分の手番で、勝利ポイント10点に達したとき、ゲームはあなたの勝ちで終了です。
自分の手番でのみ勝利できます。なんらかの理由で自分の勝利ポイントが10点に達していることに気づいても、他のプレイヤーの手番の時は自分の手番まで勝利を宣言できません。
開拓地2つ(2点)、最長交易路(2点)、都市2つ(4点)、勝利ポイントカード2枚(2点)をもっている場合。勝利ポイントカードを他のプレイヤーに公開することによって、勝利に必要な10点となります。対戦者をびっくりさせての勝利宣言です!
『カタンの開拓者』を色々なマップで楽しむ場合、ゲームごとに考えるべき戦術はさまざまです。とはいえ、どのゲームにも共通して考えを練った方がよいポイントがいくつかあります。
・ゲーム開始時、「レンガ(土)」と「木材(木)」は一番重要な資源です。街道を敷設するにも、開拓地を建設するにも、両方の資源が必要です。初期配置で少なくとも開拓地を1つ、出目のよい「森林」や「丘陵」に接するように配置すべきです。
・港の価値を過小評価してはいけません。例えば、豊穣な「耕作地」と接する開拓地や都市をもつ場合、「小麦(麦)」の専門港に開拓地の建設を試みてみるべきです。
・最初の開拓地2つを配置するとき、自分の領域を拡大する十分な余地を残しておきましょう。配置を決める前に、対戦者の領地と街道を確認します。包 囲されていないか注意しましょう! 港に向けて建設していくつもりなら、開拓地の初期配置では、カタン島中央部は使いにくい場所となります。というのも、海岸側から容易に分断されてしまうか らです。
・貿易が多いほど、勝つ機会により恵まれます。自分の手番でなくても、手番中のプレイヤーに貿易を持ちかけてみましょう!