カタン公式ルールガイド(Web簡易版)
〜カタン基本セット編〜
2013/02/01 日本カタン協会
この文書について
日本カタン協会による公式ルールガイド(以下「ルールガイド」と記載します)は、日本国内でカタン大会等を行う上で、その運営等をスムーズに行うため、世界選手権(Catan World Championship)のルールをベースにルールの解釈や細部を明確にし、また日本国内向けに一部追記しております。
- 原則、株式会社ジーピーで販売されている「カタンの開拓者たち(R)」に付属している取扱説明書の記載内容(以下「取扱説明書」と記載します)と補足ルールを合わせて、大会等に用いるルール「日本カタン協会ルール」としますが、取扱説明書とルールガイドとで異なる記述がある場合、大会等においてはルールガイドに記述された内容を優先します。
- 大会などにおいて、「カタンの開拓者たち(R)」の取扱説明書とルールガイドの規定以外のルールを設けることができます。
- また、各大会規定により設けられたルールは、本ページ記載のルールより優先します。
なお、審判用の詳細なマニュアルが必要な方は、大会開催用のルールガイドをお送りいたしますので、日本カタン協会までお問い合わせください。
準備をはじめる前に
- 1ゲーム68分を目安とします。審判長の終了の合図がなされた時点で、全てのアクションを中断して判定に入ります。
- 初期配置は1手1分と目安とします。最終手番のプレイヤーも1分ごとに1個の開拓地と街道を配置しなければなりません。初期配置によって得る最初の手札は、2個目に置いた地点に準じます。
- 10ポイント獲得したプレイヤーが自分の手番で勝利宣言を行った時点で、そのプレイヤーを勝者としゲームは終了します。
- 時間切れになってしまった場合は、誰の勝利でもありません。(大会では勝利ポイントの高い人を0.5勝とする場合もあります。)
ゲームのセッティング
- 日本カタン協会公式ルールにより、マップの作成をおこないます。
ゲーム盤の配置は、以下の3通りがあります。詳細はホームページを参照してください。
a.アルファベット配置(コスモス/ジーピールール) b.ランダム配置(アメリカンルール) c.大会用固定配置 - 資源カード、および発展カードの枚数を確認します。資源カード(土・木・羊・麦・鉄)は各19枚、
発展カードは騎士14枚、ポイントカード5枚、街道建設2枚、発見2枚、独占2枚の計25枚を確認してください。 - 各自のコマの数を確認します。(街道15、開拓地5、都市4)
- 順番を決定するために各プレイヤー1度ずつダイスを振ります。ダイス目の合計の大きいプレイヤーから順番にプレイします。同じ目のプレイヤーが複数いた場合は、該当者だけで再度振りなおします。ただし、新しく振られたダイスの目は、同じ目同士のプレイヤーの順位を決めるためだけに適用します。
- 決められたプレイ順番通りに、一番を起点とし時計回りに座り直します。コマの色は1番より好きな色を取得します。
- 海タイル、土地タイル、数字チップをよくシャッフルして配置します。(1b.ランダム配置の場合は赤い数字が団子状になった場合は、マップの作成し直しからおこなってください。なお、プレイ順番の決め直しは行われません。)
- 発展カードのシャッフルを行います。(準備完了)
ゲーム中のアクションについて
- 原則として、日本カタン協会公式ルールに基づき、全国発売版「カタンの開拓者たち(R)」の取扱説明書に記載されたルールでプレイします。
- 資源の産出などについては、メンバー相互で確認しあうことを原則とします。
なお、資源の取り忘れが発覚した場合は、次の手番に移っていない限りは、遅れてカードを獲得することができます。 - バーストの確認については、メンバー相互で確認しあうことを原則とします。
※7が出たときは手札の枚数を自発的に発声してください。 - ゲーム中、他のプレイヤーの資源カードの枚数、及び発展カードの枚数を、いつでも確認できます。聞かれたプレイヤーには、正確に報告する義務があります。ただし、カードの内容をも明らかにする必要はありません。
- 資源の山札の枚数を数えることはできません。ただし不正防止のため、独占を使用したプレイヤーのみ、その直後、独占した資源の山札の数を確認することはできます。
- 中身の2つのダイスが完全にダイスケースの底に接している場合のみ、その出目を有効とします。判定しづらい場合は、メンバー全員の合意の下に振り直します。また、ダイスの中身がケースより飛び出した場合は振り直しとします。
- 発展カードの山を崩してしまい、中身が見えてしまった場合は、見えてしまったカードも含めて、
そのまま元に戻します。深刻なトラブルが生じた場合は、審判員を呼び、指示に従ってください。 - 交渉時において、資源の無償譲渡はできません。同様に、同じ種類の資源同士の交換も行うことはできません。
- ルールに即していない行為(発展カードを即座に使ってしまった、発展カードを複数使ってしまった、バーストを処理し忘れたなど)が行われた場合でも、その時点で他の3名のプレイヤーの指摘なくゲームが進行をしてしまった場合、その行為は適用となります。
- その他、不正などの問題が生じたときには、その場で審判員を呼び指示に従ってください。ゲーム終了後などの問題提起は認めません。
- 不正に対しては、基本的に失格とします。ただし、故意でない場合は、状況を確認の上、審判員の指示に従ってください。
- 審判員の判断は絶対であり、プレイヤーは指示・判定に従わなければなりません。
よくある質問からの回答(Web簡易版)
ここでは、一部の回答を掲載しています。下記以外の詳細は http://catan-japan.sakura.ne.jp/wp/faq-page/ を参照してください。
- 盗賊の移動は、盗賊が元いた場所以外の土地に置かなければなりません。(但し、砂漠に置くこともできます。)
- 手番内であれば、取引と建設の順番はありません。取引→建設→取引とおこなうことができます。
- 港のある交差点に開拓地を建設した場合は、同じ手番中でもその港を使用した交換をすることができます。
- 資源の産出が十分でない場合は、その資源のみ誰も受け取ることが出来ません。(別の産出可能な種類の資源は受け取ることが出来ます。)
- 手番の人以外との交渉はできません。
- 未来の約束(手番を跨いだ取引の約束や、建設場所の予約など)を含む「行為」は約束できません。
- 交渉および使用以外での資源カード、発展カードを公開することはできません。(ポイントカードは取得した時点で1点です。勝利宣言した時点で公開してください。)
- 街道の分断により「最長交易路」の権利者が複数生じた場合は、以下の判定となります。
- 現在「最長交易路」を持っていた人が、最長の街道(同数でもかまわない)を持っている場合は、現保有者のものになります。
- 現在「最長交易路」を持っていた人より、他プレイヤーが「単独で」最長の街道を引いている場合は、「最長交易路」を受け取ります。
- 全てのプレイヤーの誰も最長交易路の条件(5本以上で、単独で最長)を満たしていない場合は、空位となります。
マナーについて
- メンバー全員で楽しんでプレイできるようテンポのよいプレイを心がけてください。
- プレイマナーとして、「明らかな嘘をつくこと」は禁止です。例えばカードを5枚持っているにも関わらず違う枚数を答えたり、伏せた発展カードの中身について虚偽のアピール(ただし断言に限る)をすることなどが該当します。
- プレイヤーを誹謗する言動は控えてください(暴言、暴力は当然のことながら禁止、即座失格とします)。
- 資源交換を提案する際には、自らが放出する資源をはっきりと見せるよう心がけてください。
- プレイ中のプレイヤーに声をかけることはなるべく控えましょう。特に、ゲームに影響を与える類の発言は固く禁止します。
- 観戦中に、プレイ中のメンバーの伏せカードをのぞく類の行為を禁止します。
- 観戦中に、カードの取り忘れのような明らかな不正に気づいた場合でも、外部からの発言を禁止します。
- 外部からの発言などによるトラブルが生じた場合は、速やかに審判員を呼び、指示に従ってください。
- 飲食・喫煙については、大会内テーブルでは原則的に禁止です。喫煙は指定された喫煙場所でのみ可とします。
- トイレは休憩時間に済ませてください。ゲーム中の長時間の離席は原則として禁止します。
- ゲーム中での故意の遅延行為は失格とする可能性があります。
- プレイ中、メモ・携帯電話などの使用はできません。携帯電話はマナーモードなど音が鳴らないようにしてください。
- 上記マナーはルールに準ずるものであり、違反者は失格などの対象となります。