カタン (CATAN) 日本カタン協会公式ページ

ボードゲーム「カタン」および、関連情報を紹介する「日本カタン協会」公式ページです。

2人でカタン – 都市と騎士

「2人でカタン」と「都市と騎士版」の組み合わせ

1.騎士の配置

2人のプレイヤーが騎士を配置した時は、ルールに準じて中立プレイヤーも同じ強さの騎士を配置します。

複数の騎士を一度に配置する場合は、それと同数の騎士を中立プレイヤーのどちらかに配置することになります。騎士を中立プレイヤーに対し交互に配置していってもかまいません。

もし、どちらの中立プレイヤーも、ルールに従って騎士を配置することができない場合(どちらの中立プレイヤーにも配置可能な場所が無い、あるいはプレイヤーが配置したものと同じ強さの騎士のコマがない場合)は、中立プレイヤーのどちらかに街道を建設します(複数の騎士を一度に配置するときは同じ数の街道を建設します)。街道のかわりに開拓地を建設することはできません。

中立プレイヤーの騎士を活動状態にすることはできません。また、蛮族の襲来に対する防衛では数に数えません。通常ゲームと同じく、その騎士の機能は、対戦相手の建設地を封鎖するというものだけになります。そのため、(中立プレイヤーでない)プレイヤーが都市や城壁を建設したり、騎士を活動状態にしたりしても、中立プレイヤーには何の効果もありません。

2.騎士の強化

あなたが騎士を強化させるときには、中立プレイヤーの騎士も強化させなければなりません。ただし、中立プレイヤーの騎士の強さは「中騎士」(強さ2)までになります。中立プレイヤーは「大騎士」(強さ3)を配置することはできません。

もし中立プレイヤー騎士の強化をすることができない(対応する強さの騎士のコマがもう無い、あるいは中立プレイヤーのすべての騎士が「中騎士」である)場合には、中立プレイヤー騎士の強化をすることはできません。代替のアクションもありません。

一度に複数の騎士を強化させる場合、それと同じ数の中立プレイヤー騎士の強化を、(2つの中立プレイヤーに対し)交互に行ってかまいません(前述の「騎士の配置」のケースと同じ)。もしかしたら、交互に行わないと「いけない」ことがあるかもしれません。

3. 騎士のアクション

原則として、騎士のアクションは「都市と騎士版」の基本ルール(移動する/移動して追い払う/盗賊を追い払う)に沿って行うことができます。

中立プレイヤーの騎士に対しては、以下のルールが適用されます。
– (中立プレイヤーでない)プレイヤーは、配置してある活動状態にした騎士を用いて、中立プレイヤーの騎士を、ルールに則って(中立プレイヤーの騎士より強ければ)追い払い、その騎士に占拠されていた土地を解放することができます。
– 追い払われた中立プレイヤーの騎士を、ルールに則って中立プレイヤーの街道上に再度配置することができない場合は、騎士はボードから取り除かれます。これは通常ルールと同じです。

4. 交易チップの獲得

砂漠に面して開拓地を建設すると、交易チップが2枚もらえます。(基本ルール)
海に面して開拓地を建設すると、交易チップが1枚もらえます。(基本ルール)
騎士を盤上から取り除くと以下がもらえます。
– 小騎士(強さ1)を取り除くと交易チップが1枚もらえます。
– 中騎士(強さ2)を取り除くと交易チップが2枚もらえます。
– 大騎士(強さ3)を取り除くと交易チップが3枚もらえます。
あなたは、交易チップと引き換えに騎士を取り除くことができます。これは「活動状態」であっても「非活動状態」であってもかまいません。

注意:交易チップをもらえるのは、「意図的に」騎士をボードから取り除いたときだけです。「陰謀」カードや「投降兵」カード、あるいは他のプレイヤーの騎士のアクションによって、取り除かざるを得なくなった場合は、交易チップはもらえません。

交易チップ(20枚)が枯渇した場合は、それ以上の交易チップを獲得することはできません。
それ以降のプレイで、誰かが交易チップを使用して、ストックに戻した場合にのみ、再び獲得することができます。

5. 交易チップのアクション

交易チップを使用して行えるアクション(強制交換、盗賊移動)は通常ルールと変わりません。

交易チップを支払い、強制交換を行うときに、手札全てを対象とするか資源のみを対象とするか選択することができます。
(手札全てを対象とする場合は、「2人でカタン」の通常ルールを参照してください。)

資源のみを対象とした強制交換を行うときには、通常通りの交易チップを支払います。
(「2人でカタン」の通常ルールを参照してください)

資源のみを対象とした強制交換を行うときには、あなたが対戦相手の手札から2枚を引く前に、対戦相手は、交易品をよけて、裏にして置いておきます。あなたがかわりに渡す2枚も資源カードでなければなりません。

全ての手札を対象とした(すなわち、資源と交易品両方を含む)強制取引の際には(対戦相手は手札を全てまとめて持ち、その中から引く)、通常の2倍の交易チップを支払う必要があります。その場合、返す2枚は、交易品でもかまいません。

強制交換を行うときには、まずそれが資源のみを対象にしたのか、交易品を含むものなのかを宣言しなければなりません。「各プレイヤーは、交易チップを利用したアクションを自分の手番に一度のみ行ってよい」というルールには変わりがありません。

6. ダイスの結果

通常通り、プレイヤーはターンの初めにサイコロを2回振ります。

このときには、白ダイス、赤ダイス、イベントダイスを全て用います。2回目のダイスが1回目と全く同じだった場合は、イベントダイスを除く二つを、もう一度振ります。イベントダイスの出目はその時点で確定です。従って、数字ダイスを3回以上振る場合も、イベントダイスを振る数は2回で変わりがありません。

7. 戦略カードの追加と変更

  • 「投降兵」(政治力/青)
    中立プレイヤーの騎士にも使うことができます。その場合、どちらの中立プレイヤーの騎士を取り除くか選ぶ必要があります。ただし、その中立プレイヤーの中で最弱の騎士を選ばなければなりません。最弱の騎士が複数ある場合はどれを取り除くか選ぶことができます。「投降兵」カードを用いて対戦相手か中立プレイヤーの騎士を取り除き、自分の騎士を配置した場合も、中立プレイヤーがそれにより影響されることはありません。すなわち、その地に騎士が置かれることはありません。

  • 外交官(政治力/青)
    自分の街道を取り除いて別の場所に再配置したときに、中立プレイヤーの街道を1本伸ばすことはできません。再配置は建設とは違います。

  • 陰謀(政治力/青)
    通常のルールに従って、中立プレイヤーの騎士を追い払うことができます。

  • 錬金術士(科学力/緑)
    錬金術士を使用して、ダイスの目を決めることができるのは、1回目のダイスを振る時のみです。2回目のダイスを振る時は、通常通り振ります。

  • 鍛冶(科学力/緑)
    このカードを、騎士の強化のために用いる場合、可能であれば(すなわち中騎士(強さ2)より上の騎士への強化でなければ)中立プレイヤーの騎士も強化します。全ての騎士がすでに中騎士になっている、あるいは騎士がもう無いなど、強化が不可能なときは何も行いません。前述の「騎士の強化」と同じになります。

  • 街道建設(科学力/緑)
    中立プレイヤーにも、あわせて2本の街道を建設します。片方の中立プレイヤーに2本引いても、両方の中立プレイヤーに1本ずつ引いてもかまいません。

ゲーム終了

自分のターンに13ポイント以上になったプレイヤーが勝利します。(変更ありません)


短信

交易チップと引き換えに、非活動状態であっても活動状態であっても騎士を取り除くことができるのはなぜか、という質問があるかもしれません。つまり、騎士の状態によらず取り除かれるのはなぜか、ということです。テストプレイでは、交易チップを得るために騎士を取り除く行為はごくまれにしか見られませんでした。通常ゲームをプレイするときに、交易チップを得るために騎士カードを戻すのと同じぐらい稀なことです。いずれのケースも、騎士は、取り除くにはあまりに価値がありすぎ、そしてゲームに必須だと考えられます。

そのため、「都市と騎士版」において、活動状態にある騎士だけをボードから取り除けるとしたら、プレイヤーはなおさら、そんな権利を行使しなくなるでしょう。今でもこれは例外的なプレイであり、特定の状況でしか「しっくりこない」ものだと思います。このため、騎士と交易チップの交換を、その状態によらず許すことにしました。またこれは、我々が、基本ゲームにある騎士カードの不足を 埋め合わせる第三の要素を取り入れ、砂漠のとなりや海岸への開拓地の建設以外でも交易チップを得られるようにしたかったからでもあります。とにかく、こんなケースはまれにしか起こらないでしょう。

またこのルールは、フォーラム(www.siedeln.de)でのご意見/ご提案に基づいて共同の発案によるルールをベースにしていることを強調したいと思います。

This variant is a joint effort of forum members at www.Siedeln.de. With the collaboration of Andreas Egeler (Egi), Grzegorz Kobiela (Grzegorz), Karl Frank (kilrah), Helmut Mader (pi8ch), Jonas Milke (Catanist), Dr. Reiner Düren (RedPiranha) and Alain Miltgen (milli). This document was written by Alain Miltgen.

Version 1.3 2008/10/09 Andreas Egeler (Egi), Grzegorz Kobiela (Grzegorz), Karl Frank (kilrah), Helmut Mader (pi8ch), Jonas Milke (Catanist), Dr. Reiner Düren (RedPiranha) and Alain Miltgen (milli).

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